ローマ その1   日本文化会館でのイベント

アムステルダムから先生以下日本の代表団の一行は無事にローマへ到着。飛行機の遅延という事態も鑑みて着物部隊は全員着物姿でホテル入り。空港や機内では目だったろうなあ。一晩早くローマへ到着した私は皆さんを待つ間、バチカンなどを見学。

旅行社手配のお弁当(沢庵とかが入っているまさに日本のお弁当)を部屋ですませて今夜のイベント会場の日本文化会館へ出発。

003肝心の公式イベントになるとカメラの調子が悪くなり上手く写真が撮れなかったけれど、会場の椅子が足りなくなり、立ち見や床に腰をおろす人たちもたくさん。200人近い人が集まる大盛況。写真は長蛇の列を作り受付をするローマっ子たち。004

005日本文化会館会長松永氏のご挨拶のあと、日本大使館の駐伊大使の挨拶。次に1980年代に内田大使の肝いりで始まったイタリア俳句友の会代表カーラ・ヴァジオ女史からのご挨拶。イタリア語と日本語の逐次通訳が入っていたのに通訳の存在をつい忘れてしゃべってしまう女史に苦笑

その後、有馬先生から文化、自然、芸術のシンメトリー(対象性)についての基調講演。ヨーロッパはダビンチの「最後の晩餐」やケルンの大聖堂など対象性を重視するが、中国では唐の時代辺りから特に絵画に関して対象性が薄れてきたこと、日本では東京都庁のデザインや仏像などには対象性が見られるものの、物理学における反物質破壊があっても良いことを自発的対象性の破壊(だったかな?)でノーベル賞を受賞した学者たちが唱えているように対象性はそれほど重んじられていないと説明なさった。

一番面白かったのは馬の話。「ひどくお腹をすかせた馬ために対象性のある飼い葉を与えました。さて、馬はどうなるでしょう」という禅問答のような質問に、ヨーロッパ人は「全く同じ場所に同じ量だけある飼い葉のどちらを食べてよいかわからないので飢え死にする」と答えるそうだ。会場の人々も大爆笑。

ヨーロッパではシンメトリーが重んじられるが、中国は必ずしもシンメトリーを重視してはいないこと、日本ではさらにその傾向が強く、寺院の庭園など文化的なものだけでなく物理のような抽象的な学問にもその影響が強く見られるという物理学者でもある先生ならではの結論を披露された。しかしシンメトリーを重視するイタリア人もそうではない日本人も共に俳句を通じてさまざまな発見が出来るとしめくくられた。

続いてローマ在住50年以上というイタリア俳句友の会の野尻さんから「イタリア語は日本語のように母音、子音がはっきりしているためイタリア語の俳句は5,7,5の形態を取り、言語的にも定型が適している」というお話があった。ブリュッセルで発表されたベルギー、フランス、ドイツ、イギリスなどの違いが明らかになった。ちなみに英語も5,7,5のシラブルにすると短歌並みの長さになってしまうので、シラブルを重視する人は少ない。

最後に長年小学校で俳句を教えているイタリア俳句友の会のダニエラ・コスタンツィ女史から小学生の俳句の紹介、入賞者の発表がある。スピーチの後の茶話会にも元教え子ちがたくさん出席。ダニエラさんが俳句を教え始めたのは生徒たちから「やってみたい」という希望があったからだというイタリア俳句の将来は明るいな、と感じたりもした。

014華やかなお鮨が並んだ茶話会では、イタリア人たちと日本代表団が各所で和気藹々と話す姿が見られ、大変に盛り上がった一夜でした。

(青柳 飛)    1・27・2014

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